2020夏•大学院受験生交流会を開催しました【イベントレポート付き】

【イベントレポート】2020受験生交流会

7月19日に2020年に海外大学院への出願を予定されている受験生の皆さんと、海外大学院経験者のメンターとでオンライン交流会が開催されました。交流会では6つの分野ごとのグループに分かれ、受験生は希望するメンターのところへグループを横断しながら、自由に話を聞きに行けるというものでした。

今回の記事では、交流会で取り上げられた主な質問とその回答を併せてご紹介します。参加できなかった方はもちろん、参加された方も交流会の内容を振り返りたい時にぜひ読んでみてくださいね。

※ここで紹介する回答は個人的なケースについて答えたものであり、各国や各地域によって事情は異なることが多いです。詳細は志望校に問い合わせたり、ご自身で大学のホームページで確認するなどしてください。

以下のメンターの皆さんが交流会に参加しました。

グループメンター自己紹介
運営
早川 大智
Daichi Hayakawa
Brandeis University
Physics, Ph.D. Program
孫正義財団フェロー
Aerospace & Robotics白井 有樹 
Yuki Shirai
University of California, Los Angeles
Mechanical and Aerospace Engineering, Ph.D. Program
船井情報科学振興財団及び江副記念リクルート財団奨学生
上原 大樹
Daiju Uehara, Ph.D
Honda Aircraft Company
Ph.D. in Aerospace Engineering, The University of Texas at Austin, 2019
Computer Science & Neuroscience大西 基也 
Motoya Ohnishi
University of Washington
Paul G. Allen School of CS & E, Ph.D. Program
船井情報科学振興財団奨学生
末岡 陽太朗
Yotaro Sueoka
Johns Hopkins University
Neuroscience, Ph.D. Program
2020年MIT学部卒業
孫正義育英財団奨学生
Chemistry & Engineering吉永 宏佑 
Kosuke Yoshinaga
Massachusetts Institute of Technology
Chemistry, Ph.D. Program
船井情報科学振興財団奨学生
小松 夏実
Natsumi Komatsu
Rice University
Electrical and Computer Engineering, Ph.D. Program
船井情報科学振興財団奨学生
Materials Engineering伊藤 剛輝
Takeki Itoh
University of California, Santa Barbara
Materials, Ph.D. Program
社会人留学
JASSO奨学金(のち辞退)
今里 和樹
Kazuki Imasato
Northwestern University
Materials Science and Engineering, Ph.D. Program
船井奨学金、JASSO奨学金
Biologyデニス サヤ
Saya Dennis
Northwestern University
Biomedical Informatics, Ph.D. Program
羽場 優紀
Yuki Haba
Princeton University
進化生態学部, Ph.D. Program
2017 Columbia University 進化生態学部 修士課程修了
孫正義育英財団及び本庄国際奨学金財団奨学生
東原 幸起
Kouki Touhara, Ph.D.
University of California, San Francisco
Physiology (Postdoc)
The Rockefeller University, Ph.D.
JASSO奨学金(財団系のは全落ち)
大学院留学総合阿部 由季
Yuki Abe
New York University 
M.A. in International Education
2016年ニューヨーク州立大学オルバニー校学部卒業
成田 海
Narita Kai
California Institute of Technology
Materials Science, Ph.D. Program
竹中育英会奨学生 (2016-2019,途中退会)
孫正義育英財団奨学生(2017-現在)
目次

分野共通の質問

Q:(日本の教授もそうですが)海外の教授とZOOMなどでミーティングをするのが怖いです。いきなり研究の話から始めるのも不自然だと思うのですが、どのように会話を始めればよいですか?

A. 初めて教授と話すとき、突然研究の話をするのではなく、簡単なアイスブレイクをすることをお勧めします。とはいっても、英語で初対面の方と雑談をするのはハードルが高いかと思います。僕がよく使う手は、Zoom背景を日本の食べ物にすることです。ラーメン、寿司、うどんなど私自身はよく使うのですが、簡単な自己紹介の後、「面白い背景だね、それは何の食べ物?」「背景を見てお腹が減ってきたよ」などと、8割方相手から突っ込んでくれるようになります。そこで2、3分ほど好きな食べ物について話し、研究の話に移るというのが私の鉄板です。(回答:早川さん)

Q. 修士を取ってからアメリカで博士課程に進学すると、卒業する頃には30歳前後になります。日本での就活が心配です。

A. 日本でもだんだんと博士号取得者を対象として採用している企業は増えてきました。日本国外に出ると、アカデミアや研究職以外の職種でも博士号を持っていると有利になるケースが格段に増えますよ。(回答:伊藤さん)

Q. 大学院留学中は日本とのコネクションはどのように維持しますか?

A. 海外にいると、日本との繋がりはやはり薄くなってしまうものです。日本の学会に積極的に参加することが誰にでもできて、手っ取り早いのかなと思います。今のご時世だとオンラインで学会を開催しているところも多いですよね。(回答:成田さん)

Aerospace & Robotics(航空宇宙、ロボット)

Q. 学士卒・修士卒で博士課程の留学をするメリット・デメリットはありますか?

A. 学士卒…早く・若く柔軟なうちに留学できるでしょう。またお金や時間の節約にもなります。自分の研究テーマが明確な場合はチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
修士卒…研究の基礎を固めてから留学できます。学部生の頃とは別の分野でPhD課程に進みたい場合は、修士を挟むことで分野の基礎を固められるメリットがあります。(回答:白井さん)

Q. このコロナ禍の中で満足にキャンパスビジットや研究室・教授訪問が出来ない中、どのように教授達とコネクションを作れば良いのでしょうか?メールなどでコンタクトするタイミングはいつがベストでしょうか?

A. もちろんコロナ禍に関わらず教授達は忙しいので、返事が返ってこない可能性は大いにありますが…
[この夏]今の自分の状況(研究成果など)を送る。
[秋]夏に送ったメールをスレッドまたは引用する形で、自分の進捗などを記した追撃メールを送る。
[出願前]夏からこれだけのことを達成できました・改めて〇〇教授と研究したいですというような進捗報告&熱意を伝えるのメールを送る。
このように自分の状況を時系列的に教授に伝えることができるので、(返事が帰ってきてなくても)メールを早め早めに送ることで、アプローチをしていくことが重要です。
今のご時世では、オンラインでミーティングするハードルがかなり下がっているので、一対一のZoomミーティングのお願いなどをしてみるのもアリでしょう。
もしいきなり電話が不安であれば、
・自分がなぜその研究室に行きたいか
・今までどんなことをやってきたか
・研究アイディアなどの簡単なプレゼンを録画してYouTubeなどにアップロード
などをメールにまとめて、教授に送るテクニックもあります。(回答:上原さん)

Computer Science & Neuroscience(コンピューターサイエンス、脳科学)

Q. 志望校の選び方のポイントを教えてください。

A. 各大学の研究室はそれぞれ公式のホームページを持っています。ホームページをひたすら見て、自分の専門・興味関心・キャリアの方向性などと照らし合わせながら情報を得ましょう。オンラインで情報がきちんとまとまっている研究室とそうでないところがあり、後者は大変です。そのような場合は研究室の教授や学生、ポスドクの人などにオンラインでの面談をお願いして、質問するのもアリかもしれません。(回答:大西さん、末岡さん)

Chemistry & Chemical Engineering(化学、化学工学)​

Q. SoP(Statement of Purpose)と奨学金の申請書は同じような内容で良いのでしょうか。

A. 内容は重複する部分もあるかもですが、各奨学金団体によって求めている人物像や志望動機として聞かれていることが異なるので、団体ごとに調整は必要だと思います。例えばある団体は研究内容重視で、また別の団体は卒業後の目標重視など。XPLANEには各種奨学金を得て留学している先輩方がたくさんいますので、先輩方にどのような申請書を書いたのか聞いてみるといいかもしれません。(回答:小松さん)

Materials Engineering(材料工学)

Q. 気候などの生活面のこと、結婚などに伴う社会保障の話を具体的に聞きたいです。またパーティー大学と言われている大学は実際にみんなパーティするものなのですか?

A. シカゴはめっちゃ寒いです。そういうところは芯が冷える前に体表面が痛くなるんですよね。例えば、カリフォルニアには皆保険制度「Covered-California」があり、収入に応じて健康保険料の補助がもらえます。パーティー大学でも大学院生は大学院生ですね笑。真面目に研究や勉強をしている人が多いですよ。(回答:今里さん)

Biology(生物学)

Q. 推薦状を日本の教授に頼んだところ、下書きを書いてほしいと言われた。どんなことを書いたらいいのでしょうか?

A. XPLANEの推薦状の記事の、「推薦状を書く人へのガイドライン」を見てほしいです!一番大事なのは、「OOさんはすごい、一番できる学生だった」ではなく、「OOさんはXXというプロジェクトで〜という貢献をして活躍し、他の学生と比べてここが特に優れていた」などと解像度を上げて書いてもらうことです。より具体的なエピソードであればあるほど説得力が上がります。(回答:羽場さん)

Q. バイオ系の各大学のPhDコースの Stipend (給料) やその他待遇について (家賃補助、TA/RAの負担の大小など)お聞きしたいです。

A. バイオ系の中でも大学によって大きく差があるのが実情です。リッチな大学 (e.g. アイビーリーグ、Rockefeller) だと月40万円ほど給料をもらえて、大学の補助でマンハッタンに家賃$800で住めるということもあるのに対し、あまりお金のない州立大学だとStipendが低い + 全てのセメスターでTAをやらなければいけないなんてことも。QOLは大事なので、事前に大学院に問い合わせて確かめましょう。(回答:羽場さん)

〜参加者の皆さんからの感想〜

  • 大学院留学の一般的な情報だけでなく、個別のケースについて相談することができ、非常に有意義でした。
  • とても有意義な時間でした。個人的に悩んでいたことを消化できました。僕の参加したRoomは 経験者:志望者= 1:1 だったため、スムーズに質問ができたのですが、他のRoomの方々が聞きたいことを全て聞けていたのかは気になっています。
  • 疑問に思っていたことに対して的確に回答してくださったので、とても満足しています。
  • 特にMatrerial Engineeringの後半は、僕一人だったのでシカゴやカリフォルニアなど各都市での生活面での情報を率直にいろいろ聞けたのが良かったです。
  • 先輩からの貴重なお話、とても参考になりました。ありがとうございました。基本的にどの部屋でもgeneralな話が多かったので、小グループの分野についてはもう少し大まかに分類をしてもいいのかなと思います(理学、工学、情報など)。
  • 素晴らしい機会をありがとうございました。またぜひ参加させていただきたいです!

今後もXPLANEでは、2020年に海外大学院に出願予定の受験生の皆さまを対象としたイベントやワークショップなどを開催していく予定です。今後の情報は、XPLANEのSlackTwitterなどからチェックしてみてくださいね!

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